監督:ピーター・ファレリー 脚本:ニック・ヴァレロンガ&ブライアン・カーリー&ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ
実話に基づいた映画です。
あらすじ:1962年のアメリカ。ある天才黒人ピアニストが、差別の色濃い南部へのコンサートツアーに向かうため、
イタリア系白人を用心棒として雇います。
その白人が黒人専用ガイドブック(グリーンブック)を手にツアーをする、ロードムービーです。
雇われたとはいえ相手は黒人。用心棒は当初から喧嘩腰な態度で接します。プライドの高いピアニストは、
不躾な彼に、こちらも挑戦的な態度。
けれども日が経つにつれ、お互いのことを理解しはじめ、心の距離が縮まっていきます。
見どころ:お互いに良いところも、悪いところも受け入れていく、心理描写。
南部に向かうにつれ、差別の度合いは激しくなっていきます。それに耐えながら、演奏を続けていくピアニストに、
用心棒は心動かされます。そして何より、演奏が素晴らしい。彼は他の黒人とは違うのだ。
こんな天才が、なぜ黒人だというだけで差別を受けるのか。用心棒も、共に差別に立ち向かっていくようになります。
またピアニストは、この南部の地で農作業に従事する黒人を見て、複雑な思いを抱きます。
旅の最中、愛妻に手紙を書く用心棒に、ピアニストはダメ出しをします。この文章の方が良いんじゃないか。
こんな表現はどうだろう。それを受け取る妻は、これはピアニストのアドバイスで書いたものだろう、と気づきます。
演奏旅行が終わる頃には、二人はすっかり別れを惜しむ気持ちになっています。
そんな二人を、用心棒の妻はあたたかく迎え入れる。
感動の実話です。