監督:シーア・シェアイック 原作、脚本:ジョジョ・モイーズ
出演:エミリア・クラーク サム・クラフリン ジャネット・マクティア
あらすじ:とあるイギリスの田舎町。働いていたカフェが閉店してしまい、次の仕事を探すルー。
次に見つけた仕事は、事故で車椅子生活になってしまった大富豪ウィルの、半年間限定のお世話係。
事故で重度の脊椎損傷を負い、四肢麻痺となってしまったウィルは、周囲に心を閉ざしてしまっていた。
世話係の募集をしても皆続かず、ルーに対しても冷たく当たり、ルーは高慢なウィルに腹を立てていた。
けれども失業した父ら家族を支えるため、仕事を辞めるわけにもいかないルーは
持ち前の明るさで、ウィルの頑なな心を解きほぐそうとする。
見どころ:当初はお互いに嫌っていた二人が、徐々に心を通わせていく様子。
ある日、ルーはウィルが尊厳死を望んでいることを知ってしまう。
悩む彼女に、姉は「生きている間にたくさんの思い出を作ってあげればいい」とアドバイスする。
ルーは出かけた事もない競馬やコンサートや、クルーザーでのスキューバダイビングや、
たくさんの思い出づくりを実行する。
そうして長く時間を共にするうち、いつしか二人は恋に落ちる。
彼女はウィルの死への気持ちを変えるため、あらゆる努力をするのだが・・・
終盤、彼女は彼の話していたパリの街で、学生になっている。
ルーは付き合っていた恋人とは破局し、ウィルも元恋人が親友と結婚してしまうというショックに見舞われるが、
だからこそ、二人の出逢いは運命だったのだと感じさせる。
個人的にはエミリア・クラークの、決して美人ではないけれど、とてもキュートで底抜けに明るい存在が、
尊厳死を扱ったこの映画を、爽やかなものにしていると思う。