あらすじ
この映画は、第二次世界大戦時に、唯一黒人女性で組織された部隊の、事実に基づいた感動の物語です。
チャリティー・アダムズ大尉(ケリー・ワシントン)は白人からの差別や偏見にも負けることのないよう、
自分にも、また部隊の軍人たちにも厳しく律するよう徹底した指導をする上官。
しかし指導の甲斐なく、「黒人の女性部隊に任せられる仕事などはない」と、存在を否定される日々を送っていた。
そこに、ある任務が下される。それは倉庫に山積みになった3年分、
1700万通以上の郵便物を6ヶ月以内に仕分ける作業。
その任務を855名の女性部隊で見事に完遂し、しかも当初の半分の期間で終わらせる。
その郵便物によって兵士の士気が上がることを理解している彼女らに対し、任務終了時には他の軍人たちから
謝意と敬礼が送られる。
見どころ:厳しい訓練に耐え忍び、皆で協力しながら仕分け作業を進めていく女性部隊の姿。
ケリー・ワシントン演じる大尉としての存在が、とても大きな映画だと感じました。
軍人としていつも折目正しく、部下たちにも「黒人女性の代表だということを忘れないで欲しい」と述べる。
黒人女性たちの存在もさることながら、この大尉の存在なしには、この偉業は成し得なかったのではないかと
思わせます。
黒人としての差別、女性としての差別、様々な目に見えない差別、そうしたものと真正面から対峙していく
大尉の姿は、我々女性たちにも大きな力を与えてくれるように感じました。
また部下の行動により、この任務はただの「仕分け作業」などではなく、兵士やその家族にまで、
士気向上や希望を届けるものなのだと、大尉自身が気づきます。
それは私たちが普段行なっている行為や仕事も同じことで、ただの作業と考えていることの先にある
大きな目的も、見失いがちなのかもしれません。
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