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散り椿

出典:映画チラシサイト

この作品は、66歳で亡くなった葉室麟 氏による同名の小説を映画化したものです。木村大作監督が撮る世界観はとても美しく、第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリにも輝きました。

享保15年。当時の武家にとって椿の花は、首からポトリと落ちるさまから嫌われることが多くありましたが、散り椿は桜のように花弁が一枚づつはらはらと散るところから、武家にも愛されたようです。

その散り椿を、人の命の儚さと、武士としての生き様に重ね合わせて表現されています。

藩の不正を暴こうとしたことで藩を追われた瓜生新兵衛(岡田准一)。その後8年の間、ともに苦楽をともにしてくれた妻の篠(麻生久美子)が病に倒れ、藩に戻って私の代わりに散り椿を見に行って欲しい、そして榊原采女を助けて欲しい、との遺言を残します。

榊原采女(西島秀俊)とは、かつて同じ道場で汗を流し、四天王と呼ばれた親友でしたが、采女の父の不正を暴き、さらに父を斬殺した罪を着せられて藩を追われ、篠をめぐっての恋敵でもあった采女を助けて欲しい、という妻の遺言は、新兵衛には辛いものでした。

それでも妻の遺言を果たすため、藩に戻った新兵衛。実は采女から篠あての恋文があるのを知っていました。

物語の終盤で、藩内での様々な事件や、恋文への嫉妬など複雑な想いを抱えながら、新兵衛は采女に決闘を挑みます。

けれども采女から、婚姻前に別れの文が届いていたこと、新兵衛が篠の後を追って自害などしないように、自分を助けて欲しいなどと切ない嘘をついたのではないか、と指摘され、新兵衛は愕然とします。

その後、不正の元凶だった人物を二人で追い詰めますが、采女が弓に撃たれ、絶命します。

元凶だった人物を斬殺し、結果的に新兵衛の濡れ衣は晴らされることになります。

そして自分の弟と、采女の妹の婚姻に安心し、篠の供養のため生き続けることを選び、再び藩を去っていくのでした。

監督の映像美、岡田准一の迫力ある殺陣などが見事に融合して、一つの作品を作り上げている、素直にそう感じます。

岡田さんは数ヶ月前から監督の指示を得ながら自ら殺陣の考案、構成も行い、「武術翻訳家」としての魅力を、遺憾無く発揮している映画です。

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