男にだらしない母親に育てられ、孤児院に預けられていた事もある少年が、ある夏の日に大伯父の家に
預けられる。それは40年間も消息不明だった彼らが出所不明な大金を持っているということを聞きつけた母親が、
その大金を少しでも分けてもらえないかとの目論見からだった。
電話もテレビもなく、娯楽らしいものもない二人は、大金の噂を聞きつけたセールスマンが自宅に来るのを
銃で追い返すという日々を送っており、ウォルターにとっては変わり者の、偏屈な大伯父たちだった。
ある夜、ウォルターは宝箱の中に、美しい女性の写真を見つける。その女性は誰なのかと聞いてみると、
この40年の間の物語が語られることになる。
少年にとってこの夏休みは、彼の後の人生を劇的に変える転機となる。その物語とはどんな話なのか。
若かりし頃の大伯父に関わる、写真の女性はどんな人物なのか。
彼と共に本のページをめくり、たくさんの経験をしたように感じました。
